今日はより高度な竹とんぼです。

1988年に、工業デザイナーの故秋岡芳夫氏と国際竹とんぼ協会監修による『竹とんぼ夢中人』というムック本が発刊されました。竹とんぼの競技大会があるということは見聞きしていたのですが、この本と出合ってさらに竹とんぼにハマってしまいました。翌1989年には全国レクリエーション福岡大会が開催され、記念講演に秋岡氏が登壇されると共に、竹とんぼの分科会(競技会と制作講座)も設けられました。ここに参加し秋岡氏のサインもいただきました。
普通の竹とんぼはナイフ1本で削って作りますが、競技用はノコやヤスリ等を駆使して作ります。また、中心部を火であぶってひねりを加えたりもします。
孟宗竹の表皮側を使って作っているので、硬く重量感があります。

前述の本にあった型紙を使わせていただきました。

競技は高度や距離、滞空時間を競ったり、的当て競技等がありました。

羽の幅は自分の掌の親指を除いた幅、軸は人差し指の先から親指の付根までの長さが基本。


軸棒は四角に削っています。今は六角やねじりを加えたものもあるようです。

上位を狙う高性能のものは数十mの高さまで飛び(上がり)ます。

競技に合わせて羽の幅やひねりの角度を変えてみました。
こちらは孟宗竹の中心部のちょっと柔らかい部分で作ったもの。

羽の先端を削り、粉末状にした銅や鉛を盛り瞬間接着剤で固めてヤスリで形を整えます。

左は銅、右は鉛です。こうすることで回転力が増します。

軸の付根は、ねじ切れ防止でミシン糸を巻いて固めています。

かなり薄くなるまで削っています。

軸を羽より突き出すことで天井に当たっても回り続けたり、逆さにするとコマのように回ります。

表皮部分を薄く削って作ったとんぼ。

色々作った竹とんぼ


道具をそろえる楽しみもあったり、大人の趣味としても十分楽しめます。
また時間に余裕をもってじっくり作ってみたいものです。